町村総会

  • 2017.06.19 Monday

  • 先日のニュースで、こんな話題が上がっていました。

    「高知・大川村長 町村総会の設置検討」
    http://www.asahi.com/articles/ASK6J3PT8K6JPLPB004.html

    大川村は日本の縮図、過疎化・高齢化によって、次回選挙で定数に足りず、村議会が維持できなくなる可能性があるという。
    そこで、村長の指示で、直接民主制である「町村総会」の設置の検討を始めたという、ニュース。


    サドベリーに関わってると、こういう、民主主義なニュースには敏感になります。

    もう少し解説を入れると、日本の国会をはじめ、県議会・市町村議会なども、住民が選挙で議員を選んで、議会で行政が進められる、という、「間接民主制」です。
    これに対して、上記の町村総会やサドベリーのミーティングは、住民や生徒たち本人が行政や学校運営を行う、という「直接民主制」です。



    日本では、選挙で国会議員を選ぶ、政治は議員がやる、というのが当たり前すぎて、直接民主制への抵抗があるようですが、元々を考えれば、国レベルだと住民が多すぎて、みんなが政治に参加する、というのが無理なので、止むなく間接民主制を取ってるだけで、本来は、住民や生徒などの構成員が自分の環境を作っていく、というのはとても分かりやすく、自然だと思います。


    間接民主制で、政治への関心が薄れてしまったり、うまく行かない政治を議員のせいにしたりするのなら、自分たちが関わらないと何も前には進まない直接民主制も、政治をゼロにから考え直す貴重な機会ではないかと思うのです。

    サドベリーでは、今日も生徒の子たちが自分の学校運営に責任をもって、ミーティングに出てくれています。



    ー西宮サドベリースクールー
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    重大な理由とは? その2

  • 2017.06.14 Wednesday

  • 前回からの続きです。
    http://gura-sud.jugem.jp/?eid=174

    ミーティングで5回かかって話し合われて、やっと議題の決定が行われてから、あらためて議題元の女の子からスクールミーティングに対して新しいルールの提案がありました。

    「さすがに今回はたいへんだったので、もっと分かりやすいルールを作りたい」。
    ルール案は「プロジェクトの月例報告に関して、前もって言っておけば、理由に関係なく、ペナルティー無しで報告を延期できる。」というもの。
    これは、ミーティングでの話し合いの中で、「前もって言っていれば、いいんじゃないか?」という流れを踏んだものです。

    これに対して、スクールミーティングでは、

    「前もって言うことで、順序は経ているので、問題ない」
    「月末のプロジェクトの月例報告は、とても重要な位置付けなのに、これだと気軽に延期できてしまうのでは?」
    「理由が例えば「何となくだるいから今週はやめとく」とかでも許されちゃう。かと言って、理由が重要かどうかを審議しだすと今回と同じことになる」
    「そもそも、サドベリーのミーティングは多様な価値観からジャッジするので、手間がかかるのはやむを得ないし、それが良さでもある。毎回、理由を審議するのは面倒臭いけれど、システムとしてはその方が自然なのでは?」




    さらに、話し合いが進んでいくと、

    「そもそも、月例報告だけ前もって言えば延期できるとなるのは、おかしい」
    「月例報告だけが、他のルールと明らかに違う、ということがない限り、ラインを統一するべき」
    という意見が。

    今回は「ミーティングが5回もかかってたいへんだった」という個別の理由があるにせよ、ルールや決定は、個別の事案にあまりのも引っ張られてしまうとバランスが取れなくなるので、「過去のミーティング決定の流れとのバランス」「ルール全体を見て理にかなっているか?」まで、視界を広げて話し合う必要があるだろう、ということに。

    そんなこんなの話し合いの結果、「全ての期限付きのルールに関して」、「前日までにデイリーミーティングで報告すれば、理由を聞かれることなく、期限を1日(または次回ミーティングまで)延期できる」ということが決まりました。


    今回の話し合いも、いろいろな角度からの意見が出て、時間がかかって、たいへんなことになったけれど、これもサドベリーの醍醐味だと、個人的には思っています。



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    重大な理由とは? その1

  • 2017.06.07 Wednesday

  • Twitterでも何度かツイートしていましたが、最近、ミーティングでみんなの意見が分かれて、5回にわたって繰り広げられて、とてもたいへんだった議題がありました。
    キーワードは「重大な理由とは何か?」です。

    その議題を簡単に説明するとこんな感じです。

    継続のプロジェクトは、毎月末のスクールミーティングで月例報告することがルールで義務付けられていて、その月末のスクールミーティングは、かなり重要視されています。
    月例報告を忘れていたりすると、プロジェクトは1週間の活動停止のペナルティーを課せられます。

    そんな月例報告に対して、「大事な用事があるから出れない」と事前にスクールに連絡してきた生徒の子がいました。

    後日、ミーティングで正式に理由を聞いたところ、理由は以下のようなものです。

    小さい頃から仲のいい友達がいてて、月例報告の日にその子の発表会がある。その子は基本的にそんな場に出る子ではないので、今回を逃すと2度と見ることができない。
    なので、月例報告を出ずにそちらに行っていた。

    これに対して、いろんな意見が出ました。

    ・「ひどい病気で来れない」「プロジェクトの大会が重なった」などの重大な理由であれば、これまで月例報告を延期する理由として認められるけれど、今回のは個人的な理由で、「重大な理由」とは認められないのではないか?

    ・個人的な理由でも、その子にとっては十分に重要な理由だし、理由として認めていい。

    ・今回は、事前にきっちり連絡されているから、それでいいんじゃないか?

    ・個人的に、絶対はずせない重要な事であるのはよく理解できるけれど、社会の中ではそれが重大な理由だとは判断されない。会社などで、大切な仕事があったとして、それを私的な理由で休むことはできない。

    ・サドベリーは学校だから、会社と同じレベルで考えるべきではない。学校は、もっと自由で寛容であるべき。面白みがなくなる。自由な学びがしにくくなる。

    ・会社にも有給休暇があって、会社側は社員の人が有休を取ることを禁止することはできない。事前に連絡すれば、理由は何であれ、認められるべき。



    いろいろな意見が出る中、「なんで個人的な理由だとNGになるのか」という話に。

    学校は「子ども達が大人になって社会で必要な知識やスキルを見つける場」だとすると、社会の価値観とあまりにも乖離することはできない。

    これが、プライベートの仲間内であれば、「それは大事だからしょうがないよねーー」ってなるはず。でも、ミーティングとして認められないのは、パブリックな場だから。感情を持ち込んではならない。
    好かれてる子にも嫌われてる子にも、全く同じレベルで判断を下すためには、ドライにこれまでの判例などを大事にジャッジする必要がある。
    だとすると、社会的に認められない個人的な理由は、ミーティングでは認めにくい。


    サドベリーは、ほんとにいろんな価値観がそのままあるので、ミーティングではいろんな意見が出て大変なこともありますが、これこそがとても大切で素晴らしい環境なんだなーー、とあらためて思ったりしました。

    さらにこの続きもあるので、次回に続きます。



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    街中スクールな理由

  • 2017.05.29 Monday

  • スクールはただいま、生徒の子達3人が参加する「八ヶ岳サドベリー10日間留学」の真っ只中。そんな訳で、西宮サドベリーはちょっと静かで寂しかったりします。

    ◇八ヶ岳サドベリースクール
    http://yatsugatake-svs.org

    ボストンのサドベリーバレーや八ヶ岳サドベリーを知っている方は、「サドベリーは自由な学びで、子ども達は自然の中で伸び伸びとーー」なんて紹介しますし、確かに大人から見ると、広大な自然の中で子ども達が学んでいる姿は受けがいいです。

    一方、西宮サドベリーは街中のサドベリースクールです。
    スクールの近くに大きな総合運動公園や小さな森があるとは言っても、ボストンや八ヶ岳に比べると自然は少ないです。
    しかし、西宮サドベリーは「街中のサドベリー」にこだわっていて、それには重要な理由が存在するのです。



    子ども達が大人になって、「街中で生活する、仕事をしていく」のだとしたら、子ども時代に学ぶ学校も同じ街中である方が、シームレスな学びであるのは明らかです。
    さらにそれが、自然でシンプルな学びシステムのサドベリーであれば、より一層この環境は大きくなります。

    大人の「自然の中で伸び伸びとーー」という憧れだけで簡単に選んではいけないくらい、重要な要素だと考えるのです。

    また、街中は街中ならではのメリットのたくさんあります。
    公共交通機関が張り巡らされているので、子ども達が専門的な学びを行うために出かけて行くにも、電車やバスなどで自由に行くことが可能になります。
    さらに街中には、専門的な施設が身近にありますし、専門知識やスキルを持った人達もたくさんいてます。
    サドベリーで子ども達が学んで行く環境としては、街中は優れているのです。

    このような理由から、西宮サドベリは「街中のサドベリー」にこだわりを持って、今後もさらに学び環境を充実させていきたいと思います。


    日本には現在、「街中のサドベリー」も「自然の中のサドベリー」も存在しています。
    それぞれの持つメリット、デメリットを学ぶ本人の子ども達が見て、自分の学びやライフスタイルに合ったスクールを選んでくれたらいいな、と願います。



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    サドベリーは芸能界だ

  • 2017.05.23 Tuesday

  • いきなり、訳の分からないタイトルでスタートしましたが(笑)、最終的にはタイトルままな内容です。

    サドベリーでの子ども達の学びの立ち位置を、一般の方に分かっていただくために、大人の世界で例えるなら、という話をしています。

    学校は7歳になったらみんな、公立校・私立校に行かなければならない、と思われていますが、それは、大人の世界で例えるなら、大人がみんな会社員にならなければならない、というのと同じ。
    そんな事になったら、自分のやりたい事ができずに気が狂う人がたくさん出ると思います(笑)。
    自分で起業したい人や、小説家・音楽家になりたい人、研究者になりたい人、何かに縛られるのが嫌で定職につかずに自由に生きていきたい人。いろいろな人がいて、いろいろな選択肢があって当たり前。

    なのに、それが子どもの世界ではまかり通っているのです。問題が出るのもうなずけます。



    ただし一方で、世の中の多くの人達が公立校・私立校に行く中で、サドベリースクールを選ぶということは、大人の世界では、世の中の多くの人達が会社員になる世の中で、芸能人になるということ。
    全てを自分の責任で生きていかないといけないけれども、自分がやりたい事を思う存分やっていける選択肢。

    中には、公立校や会社員の方が、世の中のマジョリティーで安定しているし、与えられる方が生きるのが楽、という人達もいてます。
    芸能人に憧れながらも、会社員をやっている人達もたくさんいます。


    そんないろんなことがある中で、自分が本当にやりたい芸能界に飛び込んできたのが、サドベリースクールに入学した子達。
    その子達にとっては、サドベリーは芸能界のように、キラキラ輝く選択肢なのです。



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    『Profile』


    倉谷 明伸 (ぐら)

    兵庫県宝塚市生まれ・在住
    甲南大学 社会学科卒。卒論テーマは「子どもの友人ネットワーク研究」。

    大学卒業後、2年半の会社員を経て、自分の本当にやりたかった「子どもの面白い感性に触れられる仕事」として、サドベリースクールのスタッフを選択。

    アメリカ・ボストンのSudbury Valley Schoolを始めとして、関西圏の約20箇所のオルタナティブスクール、ホームスクーリングなどを視察する。

    西宮サドベリースクール創立時から15年間、生徒投票によりスタッフを続けさせてもらっています!
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