「やりたいことが見つからない」でもいいじゃない

  • 2018.02.14 Wednesday

  •  何気なく、Kindleで西野亮廣さんの「革命のファンファーレ」を試し読みしていました。

     その中で、サドベリーにも繋がる、面白い文章に出逢いました。

     

     「はじめに」の中で西野さんはこう書いています。

     「最近の若いヤツは......」ついう苦言は、エジプトの古代遺跡の象形文字にも刻まれていたくらい人類誕生時からずっと言われ続けていたことで、ただ、その言い分が正しければ、人類なんてとっくに絶滅してる。

     スケールダウンを繰り返している生物が生き残れるわけがない。

     だから、若者は時代や環境に合わせて、きちんとアップデートできてる、と言う。

     

     そして、「やりたいことが見つからない」という言い分も、今の時代と環境にきちんと対応できている証拠だ。

     今の時代、職業には寿命があって、どんどん職業がなくなる場面を見てきた。

     やりたいことを掛け持つことや、やりたいことに迷うことは、これからの時代を生き抜く術。

     今の時代に、肩書きを一つに決め込む方が、よっぽど危険だ、と。

     

     

     この感覚は自分には無かったーー。

     目からウロコな分析でした。

     

     

     一方、サドベリーにおいては、「その子が何を望むのか?」「その子が自分を生きていく」が前提なので、

     

    ひとつの夢に向かってどんどん学びと深めていく子も、

    夢が目まぐるしく変わって、どんどんやる事が変わる子も、

    夢が見つからなくて、サドベリーにいる間にはなりたいものが見つからない子も、

    そもそも夢を追求していこうなんて、いっさい思っていないような子も、

     

    どの子も、全くいいです。

     大人が期待する、きれいな形に無理してはまり込む必要なんてない。あくまで大切なのは、自分がどうありたいか?

     

     でも、サドベリーの広報の仕方も、一般の人に分かりやすく、「夢を追求している子」「夢を探している子」にスポットが当たってしまう。

     もっともっと、人は多様であって、生き方も多様で、それで全くいいんだ、というメッセージをサドベリーからもうまく出していけたらいいな。

     

     そんな事を思いながら読んだ、西野さんの文章でした。




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    社会を考える

  • 2018.02.06 Tuesday

  •  12歳の男の子。

     朝いちに、スクールの壁に張り出されている「議題用紙」と「議事録」を見て、運営ミーティングの決定に対して反対意見をスタッフに熱く言ってきました。

     もちろん、正式にはその子がミーティングに出て、意見を言わない限り何も始まらないんですが、とにかくその決定に対して、反対の意見を言いたかったようです。

     

     サドベリースクールでは、大きな柱として「子ども達による学校運営」を挙げています。これは、大人が子ども達の経験のために学校運営の一部をさせてあげている、なんてレベルではなく、子ども達はサドベリーの学校運営に対して大人と全く対等な権限を持っているのです。

     

     なので、この出来事も、とてもサドベリーらしい風景だな、と思って見ていました。

     

     

     今回の、この決定に関しては、現在の日本の社会システムのあり方を反映したものだったので、そこから話は社会のあり方の議論に。

     サドベリーはとても自然なシステムなので、自然と社会に近づくことが多々あります。サドベリーを考えることで、社会を考えることに繋がることも多いのです。

     

     大人と子どもが、それぞれの視点で、対等に意見を出し合って議論する。

     多様な価値観を感じながら、スクールのあり方、社会のあり方を考える。

     

     サドベリーの魅力を感じた出来事でした。




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    サドベリーを取り入れる、は残念ながらできない

  • 2018.01.29 Monday

  •  先日、新しくオルタナティブスクールを作りたい方のグループが、スクールに視察に来られて、その時の話。

     

     「いろいろなオルタナティブスクールを参考にして、新しい学校を作りたい」。

     すごく分かるのですが、そこで言っておかなければならなかったのが、「サドベリースクールは、そのシステムの一部を取り入れることは、基本的にはできない」という事。

     

     「サドベリーであるか?」「サドベリーではないか?」しか存在しない。とボストンのスタッフも強く言っています。

     そして、その通りだと思います。

     

     

     例えば、よく「サドベリーのミーティングを取り入れたい」という相談を受けるのですが、これも同じく「残念ながら、無理です」と回答させてもらっています。

     

     サドベリーの、対等な1票を持ったミーテングのシステム、大人も子どもも全く対等に意見を入れて議論できる環境というのは、作ってできるものではないのです。

     その大前提として、日頃の全ての場面で「子どもを100%信頼する」「大人も子どもも全く対等」が確固として貫かれ、その場の文化としてしっかりと根づいている、という事が必要なのです。

     

     形だけ、ミーティングだけ、対等な1票を取り入れたとしても、日常的に大人が管理しているような環境だと、大人が意見を言うとそれは子ども達の意見よりも強くなってしまいます。

     「ミーティングでは対等だから、どんどん意見を言っていいよ」と言ったところで、その場だけピンポイントで立ち位置を変えるというのは、不可能です。

     結果、大人の意見が強まってしまうか、子ども達の意見を通すために大人が一歩引いて意見を控えるか、という形になります。

     

     これでは、大人と子どもが全く対等な1票ではありません。

     

     

     日頃の全ての場面で「子どもを100%信頼する」「大人も子どもも全く対等」が確固として貫かれ、その場の文化としてしっかりと根づいている、からこそ、実現するサドベリーの環境。

     サドベリーは、実はとてもとても深い環境なのです。


    この上なく素晴らしい環境

  • 2018.01.23 Tuesday

  • ふと、スクールの子達の日常を見ていて思ったこと。


    「生徒の子達にとって、サドベリーの環境って、ほんとこの上なく素晴らしい環境だよなぁ」


    サドベリーの環境は、とても自然な形なので、来ている当の生徒の子達は、そんな実感はないかもしれません。

    でも、外から冷静に覗いてみると、生徒の子達は、この上なく素晴らしい環境に身を置ことができていると思うのです。


    大人に、学校に、学びを押し付けられることなく、自分が興味のあることに没頭できる。

    そして、一切それを邪魔されないし、評価されない環境。


    やっている事が、教科学習だろうが、バンドだろうが、TVゲームだろうが、その子がいまこの瞬間に「必要なこと」「興味があること」「やってみたいこと」をやっているということが全てで、大人の狭い価値観が入り込むことはありません。


    そもそも、「学び」「遊び」に分けて考えること自体が狭い価値観で、どちらもその子にとってはいまこの瞬間に必要なこと、やりたいことなのです。

    そしてそれが、その子にとっては、将来を作っていくものなのです。



    もう一つ。

    サドベリーの環境が素晴らしい理由。


    これまた、大人は「何かを一心に追求してる子」「立ちはだかる壁に向かって果敢に挑む子」が好きだし、それを上に見がちです。


    でもサドベリーの環境には、そんな事は存在しません。


    ちょっとお試しでやってみたい子はちょっとだけやればいいし、人生かけて追求したい子はすべての時間をその学びに費やせばいい。どちらが上でも、偉い訳でもありません。

    それでこそ、それぞれの子達に等身大の学びが実現するのです。



    こんな環境を持っている学校って、世界的に見ても、他にはなかなか無いと思います。

    少なくとも自分は見た事がありません。


    もちろん、このサドベリーの環境も全ての子達に合う訳ではないですが、サドベリーの環境が自分に合う子達は、この上ない素晴らしい環境を存分に使っていってほしいと思います。




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    卒業

  • 2018.01.17 Wednesday

  • 新しい1年が始まったということで、生徒の子達のサドベリーからの新しい門出、「卒業」について。

    サドベリースクールは全てにおいて、とても自然な、本来に立ち戻った形になっています。

    なので、サドベリーでは「卒業」も本来の形で存在します。

    公立校などの意識が強いと、「15歳で中学卒業」「18歳で高校卒業」とかってイメージをしがちですが、本来の「卒業」の意味はそんなものではないはずです。
    「その場で得られるものをやり切って、次のステップへ踏み出していくこと」が卒業の本来の意味合いではないでしょうか?
    何歳だからという、自動で通過する意味合いではないはずです。

    サドベリーでの「卒業」は、年齢で決まっていません。あくまで「サドベリーで得られるものをやり切って、次のステップへ踏み出していく」時が卒業の時期。
    何歳で卒業するかは、それぞれの子によって、当然、違って来ます。

    また西宮サドベリーでは、卒業を希望したからといって、全員が卒業できる訳ではありません。
    卒業を希望する生徒は、生徒・保護者・スタッフを前に「卒業プレゼンテーション」をして、過半数の承認を得ることで、卒業認定がされます。


     


    プレゼンテーションでは、自分がサドベリーで学んだことについて、将来の進路についてなどを話し、その後で参加者との質疑応答があり、生徒にとってはなかなか大変なやり取りになります。

    卒業認定については、学んだ内容を評価されるというよりは、「きちんとサドベリーを理解しているか?」が重視されます。

    例えば、「自分は西宮サドベリースクールの卒業生だ」という子がいたとすると、一般の人たちは、「西宮サドベリーを出るとこんな風になるんだ」という一つのモデルとして見ることになります。
    卒業生は、サドベリーの事をきちんと理解した上で、周りの人に説明したり、批判したりして欲しいという事です。


    西宮サドベリーでは、卒業を選ばずただスクールを出ていく、ということもできます。
    そんな中で、スクールでの学びをきちんとした形でみんなに認めてもらいたい、という形で卒業にチャレンジする子達がいます。


    次のステップへのスタート。
    今年も何人の生徒の子達が「卒業プレゼンテーション」にチャレンジしてくれるのか?、期待です。



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    倉谷 明伸 (ぐら)

    兵庫県宝塚市生まれ・在住
    甲南大学 社会学科卒。卒論テーマは「子どもの友人ネットワーク研究」。

    大学卒業後、2年半の会社員を経て、自分の本当にやりたかった「子どもの面白い感性に触れられる仕事」として、サドベリースクールのスタッフを選択。

    アメリカ・ボストンのSudbury Valley Schoolを始めとして、関西圏の約20箇所のオルタナティブスクール、ホームスクーリングなどを視察する。

    西宮サドベリースクール創立時から15年間、生徒投票によりスタッフを続けさせてもらっています!
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