藤井四段とモンテッソーリ教育

  • 2017.07.03 Monday

  • 将棋の新記録の29連勝でニュースを賑わせている、14歳の藤井聡太四段。
    残念ながら、昨日の対局で負けてしまい、大台の30連勝に届きませんでしたが、プロ入りからの快進撃には大きな注目が集まっています。
    そして合わせて話題になっているのが、藤井四段が幼少期に受けていた「モンテッソーリ教育」。

    藤井四段の集中力育てた「モンテッソーリ教育」
    https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/1846436.html


    もちろん、モンテッソーリを受ければ、全ての子達の才能が開花する、という訳では無いですが、藤井四段の現在の集中力を大きく育てたことはあると思います。

    そして、これを機に、いろいろな魅力的な教育を知る方が増えるといいな、と思います。

    いろいろな性格の子達がいて、いろいろな才能を持っていて、いろいろな興味を持っていて、いろいろな目指す道があって、だからこそ、いろいろな教育の中から、子ども達が自分に合った教育を選べるようになっていって欲しいと、切に願います。



    世界には、日本にも、魅力的な教育がたくさんあります。
    もちろん公立校の選択肢も、子ども達が自分で選ぶなら、大きな結果を残すでしょう。

    まだまだ日本では、新しい教育に対して法律などが追いついて来ていない現状があったりもしますが、公立校も、それ以外のいろいろな教育の選択肢も、もっともっとフラットな形で選んでもらえたら、と思います。

    最後に、「生きる力」をはぐくむ教育を紹介されている、「いきはぐ」サイトを掲載しておきます。
    参考にしていただけたら、嬉しいです。

    ◇いきはぐ
    http://ikihug.com


    ・シュタイナー教育
    からだ・こころ・あたまが調和した『自由』な人間へ

    シュタイナー教育は、ルドルフ・シュタイナーによって提唱された教育です。
    シュタイナーは、自らの意思によって行動できる『自由』な人間へと成長するためには、「からだ(意志)」「こころ(感情)」「あたま(思考)」の調和が大切だと考えました。
    そして、0〜7歳は「からだ(意志)」が、7〜14歳は「こころ(感情)」が、14〜21歳は自立した「あたま(思考)」が育つ時期だと捉え、それぞれの時期にふさわしい教育方法を考案しました。
    成長の段階に合わせた学びによって、「知・情・意」をバランスよく育てる教育です。


    ・モンテッソーリ教育
    「一人でするのを手伝う」 自立を大切にする教育

    モンテッソーリ教育は、マリア・モンテッソーリによって系統立てられました。
    イタリア初の女性医師であったモンテッソーリは、科学的な視点から、子どもをあるがままに客観的に観察しました。
    そして、子どもは生まれつき自分自身を成長させる力を備えていると考え、それを助けるための方法を考案しました。
    それは、一人ひとりがやりたいことに取り組める環境をつくり、また、子どもが自分一人でできるように援助することでした。
    子どもが自分で自分を発達させることで、自分に自信を持ち、自立していけるよう導く教育です。


    ・森のようちえん
    多様な自然の中で、主体的な活動を通して育つ

    森のようちえんは、0歳〜幼児の子どもが対象の、自然体験を基軸にした保育・幼児教育の総称です。
    森、海、川、野山、畑、自然公園など、広義の自然の中で、子どもが主体的に活動することを中心とします。
    保育者は、子どもが自分の意志で行動し、実体験から学べるような関わり方をします。
    変化に富んだ自然に、柔軟に対応していくこと。
    自分で不思議や興味を見つけ、工夫して遊びを作り出すこと。
    仲間と刺激し合い、助け合って共に過ごすこと。
    こうした体験を通して、自然・人・社会と調和しながら、自分らしく生きていく力を育ていきます。


    ・サドベリースクール
    自由な過ごし方と、人との関わり合いの中で自ら学ぶ

    デモクラティックスクールは、大人と子どもが対等な立場で「民主的」に学び、運営する学校の総称です。
    米国のサドベリーバレースクールが先駆けであり、この学校をモデルにした場合は「サドベリースクール」と呼ばれています。
    いつ、何を、どのように学ぶか・学ばないかは、全て子どもが自分で決めます。
    およそ4〜18歳の子どもたちが、縦割りで共に過ごします。
    その上で何か問題が起こると、ミーティングで対等に話し合います。
    自分の興味をとことん追求しながらも、多様な人と関わり合い、尊重し合う体験を通して成長していく場です。



    ー西宮サドベリースクールー
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    パソコンからiPadへ

  • 2017.06.27 Tuesday

  • スクールのPCルームには、パソコンが4台、iPadとAndroidタブレットが5台、iPad Pro 1台、生徒の子達が自由に使える備品としてあります。

    その中のiPad miniがそろそろ古くなって来てアプリが動かなかったりするので、生徒たちのミーティングで話し合われて、学び予算から最新のiPadを2台、購入しました!
    これで、スクールのデジタル環境は、より充実したことになります。

    何度か書いていますが、スクールに通う年代の子ども達はみんな、生まれた頃からインターネットが当たり前にあった「デジタルネイティブ」世代です。
    彼らは、とても自然に有効に、デジタル機器を自分のやりたい事、知りたいことに使うことができますし、そのレベルはあっさりと大人を超える時がある程です。



    そして、そんな彼らが使うのは、パソコンではなくてスクールや自分のiPadやiPhone、Androidスマホやタブレットです。
    パソコンよりももっと手軽に、思いついた時に、調べものをしたり、動画を見たり、ゲームをしたり、イラストを描いたり。

    もちろん、高いレベルで動画編集したり、27インチディスプレイで大画面のPCゲームをやったり、映画を見たり、パソコンでないとできないこともあるので、スクールのパソコンを使ったり、自分のノートパソコンを持ち込んだりしてる子たちもいてます。

    それでも、ひと昔前に比べると、パソコンでないとできないことはぐんと減って、iPadでできること、iPadだからできることもたくさんできました。

    そのうち、スクールの「PCルーム」は無くなって、「デジタルルーム」とかになるのかもしれません。

    そして、サドベリーも時代とともに進化していくのです。



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    町村総会

  • 2017.06.19 Monday

  • 先日のニュースで、こんな話題が上がっていました。

    「高知・大川村長 町村総会の設置検討」
    http://www.asahi.com/articles/ASK6J3PT8K6JPLPB004.html

    大川村は日本の縮図、過疎化・高齢化によって、次回選挙で定数に足りず、村議会が維持できなくなる可能性があるという。
    そこで、村長の指示で、直接民主制である「町村総会」の設置の検討を始めたという、ニュース。


    サドベリーに関わってると、こういう、民主主義なニュースには敏感になります。

    もう少し解説を入れると、日本の国会をはじめ、県議会・市町村議会なども、住民が選挙で議員を選んで、議会で行政が進められる、という、「間接民主制」です。
    これに対して、上記の町村総会やサドベリーのミーティングは、住民や生徒たち本人が行政や学校運営を行う、という「直接民主制」です。



    日本では、選挙で国会議員を選ぶ、政治は議員がやる、というのが当たり前すぎて、直接民主制への抵抗があるようですが、元々を考えれば、国レベルだと住民が多すぎて、みんなが政治に参加する、というのが無理なので、止むなく間接民主制を取ってるだけで、本来は、住民や生徒などの構成員が自分の環境を作っていく、というのはとても分かりやすく、自然だと思います。


    間接民主制で、政治への関心が薄れてしまったり、うまく行かない政治を議員のせいにしたりするのなら、自分たちが関わらないと何も前には進まない直接民主制も、政治をゼロにから考え直す貴重な機会ではないかと思うのです。

    サドベリーでは、今日も生徒の子たちが自分の学校運営に責任をもって、ミーティングに出てくれています。



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    重大な理由とは? その2

  • 2017.06.14 Wednesday

  • 前回からの続きです。
    http://gura-sud.jugem.jp/?eid=174

    ミーティングで5回かかって話し合われて、やっと議題の決定が行われてから、あらためて議題元の女の子からスクールミーティングに対して新しいルールの提案がありました。

    「さすがに今回はたいへんだったので、もっと分かりやすいルールを作りたい」。
    ルール案は「プロジェクトの月例報告に関して、前もって言っておけば、理由に関係なく、ペナルティー無しで報告を延期できる。」というもの。
    これは、ミーティングでの話し合いの中で、「前もって言っていれば、いいんじゃないか?」という流れを踏んだものです。

    これに対して、スクールミーティングでは、

    「前もって言うことで、順序は経ているので、問題ない」
    「月末のプロジェクトの月例報告は、とても重要な位置付けなのに、これだと気軽に延期できてしまうのでは?」
    「理由が例えば「何となくだるいから今週はやめとく」とかでも許されちゃう。かと言って、理由が重要かどうかを審議しだすと今回と同じことになる」
    「そもそも、サドベリーのミーティングは多様な価値観からジャッジするので、手間がかかるのはやむを得ないし、それが良さでもある。毎回、理由を審議するのは面倒臭いけれど、システムとしてはその方が自然なのでは?」




    さらに、話し合いが進んでいくと、

    「そもそも、月例報告だけ前もって言えば延期できるとなるのは、おかしい」
    「月例報告だけが、他のルールと明らかに違う、ということがない限り、ラインを統一するべき」
    という意見が。

    今回は「ミーティングが5回もかかってたいへんだった」という個別の理由があるにせよ、ルールや決定は、個別の事案にあまりのも引っ張られてしまうとバランスが取れなくなるので、「過去のミーティング決定の流れとのバランス」「ルール全体を見て理にかなっているか?」まで、視界を広げて話し合う必要があるだろう、ということに。

    そんなこんなの話し合いの結果、「全ての期限付きのルールに関して」、「前日までにデイリーミーティングで報告すれば、理由を聞かれることなく、期限を1日(または次回ミーティングまで)延期できる」ということが決まりました。


    今回の話し合いも、いろいろな角度からの意見が出て、時間がかかって、たいへんなことになったけれど、これもサドベリーの醍醐味だと、個人的には思っています。



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    重大な理由とは? その1

  • 2017.06.07 Wednesday

  • Twitterでも何度かツイートしていましたが、最近、ミーティングでみんなの意見が分かれて、5回にわたって繰り広げられて、とてもたいへんだった議題がありました。
    キーワードは「重大な理由とは何か?」です。

    その議題を簡単に説明するとこんな感じです。

    継続のプロジェクトは、毎月末のスクールミーティングで月例報告することがルールで義務付けられていて、その月末のスクールミーティングは、かなり重要視されています。
    月例報告を忘れていたりすると、プロジェクトは1週間の活動停止のペナルティーを課せられます。

    そんな月例報告に対して、「大事な用事があるから出れない」と事前にスクールに連絡してきた生徒の子がいました。

    後日、ミーティングで正式に理由を聞いたところ、理由は以下のようなものです。

    小さい頃から仲のいい友達がいてて、月例報告の日にその子の発表会がある。その子は基本的にそんな場に出る子ではないので、今回を逃すと2度と見ることができない。
    なので、月例報告を出ずにそちらに行っていた。

    これに対して、いろんな意見が出ました。

    ・「ひどい病気で来れない」「プロジェクトの大会が重なった」などの重大な理由であれば、これまで月例報告を延期する理由として認められるけれど、今回のは個人的な理由で、「重大な理由」とは認められないのではないか?

    ・個人的な理由でも、その子にとっては十分に重要な理由だし、理由として認めていい。

    ・今回は、事前にきっちり連絡されているから、それでいいんじゃないか?

    ・個人的に、絶対はずせない重要な事であるのはよく理解できるけれど、社会の中ではそれが重大な理由だとは判断されない。会社などで、大切な仕事があったとして、それを私的な理由で休むことはできない。

    ・サドベリーは学校だから、会社と同じレベルで考えるべきではない。学校は、もっと自由で寛容であるべき。面白みがなくなる。自由な学びがしにくくなる。

    ・会社にも有給休暇があって、会社側は社員の人が有休を取ることを禁止することはできない。事前に連絡すれば、理由は何であれ、認められるべき。



    いろいろな意見が出る中、「なんで個人的な理由だとNGになるのか」という話に。

    学校は「子ども達が大人になって社会で必要な知識やスキルを見つける場」だとすると、社会の価値観とあまりにも乖離することはできない。

    これが、プライベートの仲間内であれば、「それは大事だからしょうがないよねーー」ってなるはず。でも、ミーティングとして認められないのは、パブリックな場だから。感情を持ち込んではならない。
    好かれてる子にも嫌われてる子にも、全く同じレベルで判断を下すためには、ドライにこれまでの判例などを大事にジャッジする必要がある。
    だとすると、社会的に認められない個人的な理由は、ミーティングでは認めにくい。


    サドベリーは、ほんとにいろんな価値観がそのままあるので、ミーティングではいろんな意見が出て大変なこともありますが、これこそがとても大切で素晴らしい環境なんだなーー、とあらためて思ったりしました。

    さらにこの続きもあるので、次回に続きます。



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    倉谷 明伸 (ぐら)

    兵庫県宝塚市生まれ・在住
    甲南大学 社会学科卒。卒論テーマは「子どもの友人ネットワーク研究」。

    大学卒業後、2年半の会社員を経て、自分の本当にやりたかった「子どもの面白い感性に触れられる仕事」として、サドベリースクールのスタッフを選択。

    アメリカ・ボストンのSudbury Valley Schoolを始めとして、関西圏の約20箇所のオルタナティブスクール、ホームスクーリングなどを視察する。

    西宮サドベリースクール創立時から15年間、生徒投票によりスタッフを続けさせてもらっています!
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