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「子のためを思って」は不幸になる
サドベリーに子どもが通っている保護者の方でも、「子どもは自由にやりたいことをやっているが、好きなことだけで狭くやっているのが心配」「小中学校で体験するような一般的な経験は、やっぱりしておいた方がいい」と言う人がいます。
親が、子どものことを心配になるのは、気持ちとしては、よくよく分かります。
また親御さんが小中学校を経験していると、メジャーな環境で育った者として、自分たちと違う生き方を見るとそれだけで心配になるのかもしれません。
しかし。その心配を押し付けて、子どもの生き方を変えてしまったら、親も子も不幸になります。
たとえそれが、「子のためを思って」の事であったとしても。
サドベリーにまつわることはどれを取っても全て、本来のところに立ち戻って考えてみることで、とてもよく理解する事ができます。
目先に惑わされるのではなく、思い込みに縛られるのではなく、本来に立ち戻る。
今回の件も同じです。
本来に立ち戻って考えてみるならば、親がどれだけ心配であろうが、サドベリーに通う子ども達は、自分で考えてベストな選択を選んでいるのです。
この時点で、親がどれだけ心配であろうが、子どもは自分で、自分にいちばんベストな選択をできているのです。
だから、何も心配はいりません。
もし、親が自分の考えで、子どもの生き方をねじ変えようとしたら、子どもは自分がいちばんだと思う生き方ができずに不幸になります。
そして押し付けられた生き方はいつまでもうまくいくはずもなく、どこかの時点で親の思い通りの生き方から外れてしまうでしょう。そうなると親も不幸です。
当たり前ですが、親と子どもはとても近い関係ですが、それでも別人格の別の人間です。
他人が自分の思うように動いてくれないように、子どもも親の思い通りに育つことは、あり得ません。
結局、自分を生きる子ども本人が、自分で責任を持って考えて、自分にいちばんベストだと思う選択をしていくのが、間違いなく、いちばんベストなのです。
最後に。
やりたいことだけやっていると、世界が狭いように見えてしまうかもしれませんが、子どものやりたいことはどんどん変わっていき、広がっていき、自分に必要なだけの広さの世界は手に入れていきます。
だから、こちらも心配はいらないのです。
ー西宮サドベリースクールー
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『Profile』-
倉谷 明伸 (ぐら)
兵庫県宝塚市生まれ・在住
甲南大学 社会学科卒。卒論テーマは「子どもの友人ネットワーク研究」。
大学卒業後、2年半の会社員を経て、自分の本当にやりたかった「子どもの面白い感性に触れられる仕事」として、サドベリースクールのスタッフを選択。
アメリカ・ボストンのSudbury Valley Schoolを始めとして、関西圏の約20箇所のオルタナティブスクール、ホームスクーリングなどを視察する。
西宮サドベリースクール創立時から15年間、生徒投票によりスタッフを続けさせてもらっています!
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