サドベリーツアー

  • 2018.10.09 Tuesday

  •  先週、「サドベリーツアー」の一行が、2日間に渡って、西宮サドベリーに来てくれていました。

     サドベリーツアーは、「サドベリースクールに深い興味を持った人たちが、2週間かけて日本全国のサドベリースクールを見学して回る」というもの。そして今年は、参加メンバーが全員、他サドベリーの生徒の子達で、さらに面白い機会となりました。

     

     「サドベリースクール 」というのは、シュタイナーやフレネやモンテッソーリ教育のように「教育理論」ではないので、「統一された正解」がないのが特徴です。

     なのでサドベリーでは、それぞれのスクールの地域特性や生徒属性、また時代によっても、一つの物事に対してのベストは異なります。理論に縛られない、変化できる、という事は、サドベリーの大きな特長でもあるのです。

     

     

     そんなサドベリースクールなので、現在、開校されているスクールの間でも、「自然の中か街中か」「生徒数の規模がどれくらいか」「開校してからどれくらいの歴史があってどれくらい熟成しているか」によって、西宮サドベリーで当たり前になっていることが、他のスクールでは全く違う対応になっていたりします。

     こういうことが、今回はサドベリーツアーの他スクールの生徒の子達とのやり取りの中で、見つけられたりして、今後の西宮サドベリーに取ってとても役に立つものだったと思います。

     逆に、他スクールの生徒の子達は、西宮サドベリーを見て、自分たちのスクールとの違いを感じて、いろんな参考にもしてもらえたはず。

     

     西宮サドベリーは、日本のサドベリースクールの中では、「ボストンのサドベリーバレーに似てとてもシステマティックな文化を持っている」と言われます。

     もちろん日本の中でやっているので、日本の文化や考え方が大きくベースになっているのですが、ともすれば空気を読んでなあなあにしてしまう日本人、そこはミーティングやルールの適用には意識をして「システマティックに」「好かれてる子も嫌われてる子も同じ結論が出るように」、みんなでスクール作りをしています。

     

     西宮サドベリーは開校から18年を数え、日本にサドベリーの中では最古参の存在ではありますが、これからもいろんな違った視点や考え方を聞いて、「いまのスクールのベスト」に繋げていきたいと思ったイベントでした。

     

     

     最後に。

     サドベリーツアーの参加者の子が、「西宮サドベリーは、とてもしっかりとサドベリースクールをできている」と感想をくれたそう。

     ありがたく受け止めさせていただきます。

     




     

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    それぞれの個性と才能

  • 2018.10.03 Wednesday

  •  サドベリースクールの女の子達、みんな絵が上手いです。

     そして上手い子がいると、それに触発されて、描き方を参考にして、みんなのレベルが目に見えてどんどん上がっていくという。

     学びの場の凄さを目の前で見た感じでした。

     

     そんな、絵の上手い女の子達。

     でも「一般的な上手い絵」ではありません。

     

     ほんとにみんなが「上手いよねーー」「綺麗よねーー」というような絵を描いている子もいれば、ぱっと見はそんなに上手くはないんだけど、その子の独特の感性が印象的だったり、たくさんの絵が散りばめられていてでもそのバランスが秀逸で全体としてとても綺麗な作品に仕上がっていたり。

     

     また、画材もiPad Pro + Apple Pencilでデジタルイラストだったり、スケッチブックに水彩だったり、ボールペンがだったり、それぞれの子達でこだわって、自分の道を突き進んでいます。

     

     これを見ていると、とても芸術的で、いいなぁ、と思うのです。

     

     

     公立校とかだと、誰を見てもみんな「同じような流行の絵」になっていたり、美術の時間や絵画教室で「お手本のような上手さ」そのままだったりしちゃう。

     ちょっとした偏見ですが…。

     少なくとも「周りの人の目」をとても気にした絵になってるように思います。

     

     

     サドベリーの子達が、周りの人の目のためではなく、「自分の求める絵」「自分のしたい表現」「自分の欲求」に突き動かされて、それぞれの個性で上手くなっていく、それぞれの全く違った絵。

     

     サドベリーらしいと思うのです。




     

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    Switchの充電器がなくなった!

  • 2018.09.25 Tuesday

  •  最近は、ブログが教育話が中心になってる感じなので、今回はスクールの出来事を。

     でも、かなり難しくて興味深い問題、課題についてです。

     

     先日のミーティングで、生徒の子から「スクールのPCルームのテーブルに置いていた、自分のSwitchの充電器がなくなった」「探しても見当たらないし、他の人に聞いても間違って持って帰ったりしていない」という議題が上がりました。

     西宮サドベリーのミーティングは、アメリカ・ボストンのサドベリーバレースクールの「司法委員会」の役割も兼ねていて、ルールを破った時のペナルティーやスクールの日常で起こった問題の解決も話し合われます。

     

     スクールには、もともとルールで「私物については自己責任で行う」ことが明確に定められています。

     これは、生徒の子達の私物のやり取りや物が壊された時には、当事者間同士の責任において解決することをルールにする事により、私物に関する様々な問題に対して、スクールのリスクマネージメントを行った訳です。

     

     

     けれどもそんな中でも今回、自分は「スクールでの弁償も含めての検討」も選択肢、という意見を出しました。

     もちろん私物は自己責任、というルールはあるのですが、「個人に全くの落ち度がなくて、自分の物が壊された、無くなった」場合、また自分の物が壊された時に「相手がどんなに探しても分からない、相手が全く対応してくれない」場合などにおいては、もし自分なら、「場所としての責任として、スクールを訴える」と思ったからです。

     

     スクール中の生徒の子達の活動については、完全な自己責任で動いていて、入学契約書にも明記されているのですが、一方でスクールとしては生徒の子達の保険に加入していて、万一の怪我や入院には保険が適用されます。これは社会的に考えて、自己責任といえど場の責任が問われると考えるからです。

     

     

     さて今回のSwitchの充電器がなくなった問題。

     1回目のミーティングでは、まずはその子の言い分に信憑性があるのかどうか、目撃情報が集められ、たしかにPCルームのテーブルにあったことが確認されました。

     その上で、「スクール内のどこかに落ちてるかもしれない」「その子がいつの間にか移動したのかも」ということで、「スクール開校時間後に、みんながいなくなってから30分間かけてスクール内を徹底的に探してみる」ことが決定されて終わりました。

     

     今後も、緻密に「その子に落ち度が全くなかったかどうか?」がミーティング内で検証されて、その上で、「今後も含めスクールが場の責任を負うかどうか?」の議論に移っていくののと思われます。

     

     

     サドベリーでは、子ども達のミーティングで、こんなことも経験できるのです。




     

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    高卒はいるのか?

  • 2018.09.19 Wednesday

  •  サドベリースクールの話をしていると、「サドベリーは面白いけど、高卒が無いと社会に出てから仕事の選択肢が減りそうで心配」という声も聞きます。

     

     確かに、サドベリースクールをはじめ新しい学校システムには、まだ日本の法律が追いついていない状態なので、現時点では法律上の卒業資格にはなりません。

     けれども、心配はご無用。

     これまでの卒業生を見ても、それが子ども達の人生の中でマイナスになっていることはありません。

     

     

     なぜかというと、一つは、サドベリーで自分が本当に追求したいものを見つけ、それをスクール内で深めていき、大学での高度に専門的な研究や、専門学校での専門スキルや知識の習得へと進む場合、日本には高等学校卒業程度認定試験(高認)というものがあって、スクールにいる間から自分のペースで1教科単位で単位を取っていくことで、高卒が必要な進路にも問題なく対応できます。

     

     二つ目に、サドベリーから大学や専門学校に進まない場合も、法的には高卒資格は持たないのですが、就職時には履歴書に「サドベリースクール 卒業」と書くことで、ほとんどの場合は問題はないと思います。

     もちろん「サドベリースクール って何?」って会社から聞かれるでしょうが、そうなれば逆にチャンス!、サドベリースクールがどんな学校で、在学中に自分がどんな学びを行ってきたかをアピールするチャンスになります。「◯◯高校卒」とかならまずそんなアピールの場面はありません。

     ある意味、履歴書の本来の「学歴欄」として機能するわけです。

     

     

     今の時代、さらにサドベリーに来ている子ども達が大人になる10年後を考えてみると、「高卒」より「サドベリースクール卒業」の方が、魅力的で価値があると思うのです。




     

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    そもそも、学校とは何か?

  • 2018.09.12 Wednesday

  •  前回、「サドベリースクールも学校だ」という記事を書きましたが、今回は、そもそも「学校とは何か?」を考えてみたいと思います。

     

     日本で、小学校・中学校に通っていた多くの人達は、「学校 = 小中学校」というイメージが強いと思います。

     ただし今の時代は、小中学校だけではなく、インターナショナルスクールも、サドベリー・シュタイナー・フレネ教育も、新しい学校もたくさん存在しているのです。

     

     そもそも、「学校」という言葉の定義に立ち戻ってみると、「子ども達が学ぶための場所」という意味合いが強いです。

     もちろん、人間の学び・成長は、子ども時代で終わるわけではなく、大人になってからも自然なうちに、人は学び・成長しています。しかし、人生のうちで子ども時代は、とても柔軟に身の回りの様々なことを学び、身につけやすい時期であることは間違いありません。

     

     

     そんな子ども時代に、「子ども達が学ぶための場所 = 学校」があれば、効率よく、子ども達が必要とする様々なことを学べるのです。

     元々はこういう自然な流れで、「学校」という場が形作られたと思われます。

     

     では、学校で身につける知識やスキルとは、本来どのようなものなのでしょうか?

     これも、国語や算数、という上べのものではなく、本来に立ち戻って考えてみると「子ども達が大人になって社会に出ていくにあたって、必要となる知識やスキル」であると分かるはずです。

     

     今の時代、生き方や仕事は、前時代には想像できなかったほど多様化し、みんなが均一に国語や算数が必要とされる世の中ではなくなりました。

     みんながみんな、生き方も違い、仕事の仕方も全く違い、社会で必要とする知識やスキルもそれぞれに違うのです。

     

     

     そんな21世紀の社会の中で、サドベリースクールでは、子ども達はそれぞれに自分の生き方や夢に必要な学びをしていくことのできます。

     これは「今の時代の学校」のひとつの答えであると思うのです。




     

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    倉谷 明伸 (ぐら)

    兵庫県宝塚市生まれ・在住
    甲南大学 社会学科卒。卒論テーマは「子どもの友人ネットワーク研究」。

    大学卒業後、2年半の会社員を経て、自分の本当にやりたかった「子どもの面白い感性に触れられる仕事」として、サドベリースクールのスタッフを選択。

    アメリカ・ボストンのSudbury Valley Schoolを始めとして、関西圏の約20箇所のオルタナティブスクール、ホームスクーリングなどを視察する。

    西宮サドベリースクール創立時から15年間、生徒投票によりスタッフを続けさせてもらっています!
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