夏休みはなんであるの?

  • 2018.07.30 Monday

  •  世の中の小中学校は、もう夏休みに入って1週間くらいが経ちます。

     それに対して、西宮サドベリーの夏休みは来週の8/5から。夏休みの日にちも、従来の学校の40日間に対し、16日間しかありません。

     

     従来の学校の夏休みが長い訳は、クーラーの無かった時代には「夏の厳しい暑さの中で、子ども達の学び環境には適していないので、学校は休みにする」という理にかなった理由がありました。

     けれども、多くの学校にクーラーが設置された現在、この理由は当てはまりません。理由を失った慣例が、時代で変化することもなく、現在に至っているのです。

     

     逆に、ここ数年のこれだけの猛暑が続くとなると、ジャーナリストの木村太郎さんが提唱されていたように、「北半球の温暖な諸外国のように6月に卒業式、終業式をやって、7、8月の2ヶ月間は長い夏休みで、9月から新しい学年が、当たり前」なのかも知れません。

     

     

     西宮サドベリーでは開校当初から、生徒の子達から「サドベリーは楽しいから、休みはいらない」と、スクールの長期休暇をどうするか?から、いろんな意見を出しながら議論されました。

     

     何度かここでも書いていますが、「サドベリーの学びは素晴らしいけれど、サドベリー以外の時間もバランスの取れた学びには必要なので、サドベリーのオンとオフの期間をバランスよく取り入れる」ことが承認され、現在では1年に春夏秋冬の16日間ずつの長期休暇が設定されています。

     

     「夏休み」にしても、「卒業」にしても、きちんとみんなで考えて、その時代ごとに理にかなったシステムに変化していける。

     これがサドベリースクールが素晴らしい学び環境を維持できる秘密だったりします。




     

    ー西宮サドベリースクールー
    Facebook: https://www.facebook.com/nishinomiya.sud
    Twitter: https://twitter.com/nishinomiya_sud
    HP: http://www.nishinomiya-sud.com/


    学校は「行かないといけないから行く」場所ではない

  • 2018.07.23 Monday

  •  今年も例年以上の猛暑で、学校行事中に小1の子が熱中症で亡くなったり、行事中に多数の生徒が熱中仕様で搬送されたり、保護者の方からも「学校のあり方」に疑問を持たれています。

     

     ただ、これは従来の学校の持つ「行かなければならない」「やらなければならない」という強制が生む歪みの一つだと感じます。

     そもそも本来、学校は「行かなければならないから行く」場所ではないのです。

     

     

     サドベリースクール では、スクールへの出席は生徒の子達の責任に委ねられています。

     こういうとよく、「いつ来てもいつ帰ってもいい場所なのですか?」という質問を受けるのですが、これも違います。

     あくまで「子どもが自分の学びを得るために、自分の責任下で通う場所」というイメージ。

     大学のキャンパスのイメージが近いでしょうか? 自分で責任を持って、行く行かないを決めることができる。

     

     

     従来の学校に通っていた人たちは、その刷り込みが強すぎて、学校のイメージを歪めてしまうのですが、これも実は、本来なところまで戻ると、多くは理解していただけます。

     

     本来、学校は「学ぶために行く場所」です。とても当たり前なことだと思います。

     そして「学ぶために行く場所」というのは、「塾」や「習いごと」と同じものなのです。

     

     例えば、子どもがピアノの習いごとを習っているとしましょう。

     毎週土曜日のお昼に、ピアノの授業があるとします。

     

     この子は「ピアノを上手くなる、という学びの目的を持って、自分の責任下でピアノ教室に通っている」のです。

     けれども、例えば「土曜日に家族でキャンプに行こう」、という話になった時に、この子は選べるはずです。

     

     「キャンプに行きたいから、ピアノを休む」という選択。でもピアノの授業で上手くなったはずの1回分は手放すことになります。

     もう一つは「プロのピアニストを本気で目指していて、ピアノの授業を取る。自分はキャンプには行かない」という選択。

     

     どちらの選択もできる。そしてその選択による責任も負う。

     これが「自分の責任下で通う」ということです。

     

     そして、学校も含めて、「学ぶために行く場所」というのは、「子どもが自分の学びを得るために、自分の責任下で通う場所」なのです。

     学校の本来のあり方は、そうだと思いませんか?

     

     

     サドベリーは、この本来の意味での学校であるので、サドベリーに通う子ども達は本来の学びを得ることができるのです。




     

    ー西宮サドベリースクールー
    Facebook: https://www.facebook.com/nishinomiya.sud
    Twitter: https://twitter.com/nishinomiya_sud
    HP: http://www.nishinomiya-sud.com/


    図書ルームとiPad

  • 2018.07.17 Tuesday

  •  先日、スクールに本棚をいただいて、生徒の子達も一緒に本の整理をしてくれて、図書ルームのレベルがより充実することのなりました!

     子ども達を含め、皆さんありがとうございました。

     

     さて、50年前に開校して世界でいちばん生徒数が多いアメリカ・ボストンの「サドベリーバレースクール(Sudbury Valley School)」は、図書ルームといった部屋ではなくて、ありとあらゆる部屋や廊下に棚があって、本が置いてあります。

     

     これは、生徒の子達がちょっと気になった時にすぐに本を手に取れて、本との距離がとても気軽なものになっていて、感心しました。

     特に、パソコンやタブレットがあまりなかった時代には、子ども達が情報に触れやすい、魅力的な環境だったと思います。

     

     

     一方、2000年開校の西宮サドベリースクールは、最初から子ども達の情報源はパソコンが中心でした。もちろん、スクールの本で調べたり、図書館に行ったりもありますが、ボストンの50年前の開校時に比べたら、雲泥の差でデジタル化されています。

     

     現在、西宮サドベリーには、パソコンが4台とiPadなどタブレットが8台、生徒用の備品として置いてあります。

     さらに自分でタブレットやスマホを持っていて、スクールに持って来て使っている子達も多いので、生徒数30人の規模から考えると、かなりの比率でiPadなどが存在しているのを見ることができます。

     

     そして、子ども達がiPadを使ってちょっと気になった事を調べてみたり、プロジェクト企画に必要な交通経路やかかる費用、様々な情報を調べています。

     

     

     現状では、iPadはPCルームに置かれていて、生徒の子達はそこから持ち出してから、スクール内の思い思いの場所で使っていますが、これからの未来はボストンの本のように、いたるところにiPadが置かれていて、子ども達がもっと気軽にiPadを手に取れるような工夫をしてもいいのかもしれませんね。




     

    ー西宮サドベリースクールー
    Facebook: https://www.facebook.com/nishinomiya.sud
    Twitter: https://twitter.com/nishinomiya_sud
    HP: http://www.nishinomiya-sud.com/


    サドベリーで得られるものと、得られないもの

  • 2018.07.09 Monday

  •  よく学齢期前の小さなお子さんの保護者の方が、「みんなが小中学校へ行っている中で、その体験をしないのは心配なので」「社会の人達が当たり前に持っている小中学校の知識を持っていて欲しいので」「ほんとはサドベリーに興味はあるけど、まずは小中学校に行かせてみる」という話を聞きます。

     

     はっきり言って、サドベリースクールにいてる人間からすると、意味が理解できなかったりします。

     

     確かに、はっきりしていることとして、子ども達が「小中学校で学び、得られること」と「サドベリースクールで学び、得られること」は全く違います。

     

     けれどもそれは、「今日の昼ご飯は、うどんを食べるか、ピザを食べるか?」というのと基本的には変わりません。

     うどんを選べば、ピザは食べれないですし、うどんとピザは全く違うもので、替えが利きません。

     うどんを食べて、ピザを食べた気分にもなる事はできません。

     実際に味も、得られるものも、全く違います。

     

     小中学校とサドベリーも一緒です。

     学校というカテゴリーが同じなだけで、学び環境もそこで得られるものも全く違います。

     

     だからこそ、選ぶのです。

     違いがはっきりしてるので、迷うことなく選べるはずです。

     

     

     また、「みんなが行ってるから」「社会の人達の当たり前なので」という理由で、子ども達のとってはとてもとても大切であるはずの、学校の選択を迷う、というのも意味が理解できません。

     

     この理由ならば、「日本のほとんどの大人は会社員だから、まずは会社員を体験した方がいい」「子ども達のほとんどはTVゲームを持ってるから、まずはTVゲームを体験した方がいい」という感じ。

     何かマトがずれているというか、「みんながやってるから」を理由に自分の選択をしてもいいのか?と思います。

     

     合わせて、サドベリースクールは、とても自然で社会に近しい環境だったりするので、サドベリーで学ぶ子ども達は、皆さんが心配するような社会とかけ離れた人間にはなりません。

     ご安心ください。

     

     

     日本にも、たくさんの学校があって、それそれで得られるもの、得られないのもがあります。

     子ども達が、どの学びが欲しいのですか? ということだと思います。




     

    ー西宮サドベリースクールー
    Facebook: https://www.facebook.com/nishinomiya.sud
    Twitter: https://twitter.com/nishinomiya_sud
    HP: http://www.nishinomiya-sud.com/


    サドベリーならではの入学システム

  • 2018.07.02 Monday

  •  今年度はまだ生徒の定員枠に空きがあるので、最近でもちょくちょくと新入生の子達が入学してくれています。昨年度は定員いっぱいだったので1年間待っていただいたりしました...。

     

    さて、そんな入学システムですが、とてもサドベリーらしいシステムとなっています。「入学システムを見ればサドベリーが分かる」という感じ!

     

     まず、サドベリーを知って興味を持ってくれた子ども達は、無料でスクールを見学できます。この時点から「子ども本人が見学するのであって、保護者のみでの見学は不可」となっています。入学するのは子ども本人。子ども本人にしっかりスクールを見てもらって、説明も聞いてもらって、興味から「入学を検討してみる」段階になったかどうか、その子が決めます。

     

     2つ目のステップとして、見学と説明を聞いて、入学を検討していく場合は、1ヶ月以内に10回までの「体験参加」をすることができます。

     この時も、申し込み書の記入欄は子ども名義。

     

     サドベリーを知って、すぐに直感で入学すると決めるのも、じっくり慎重に10回の体験をしてから決めるのも、その子次第。どちらがいい訳でもなく、その子に合う形で責任をもって決めてくれればと思います。

     

     

     最後に、入学のステップ。

     体験をしてみて、自分で入学を決めた子は、生徒の子達の出るミーティングに入学議題を出すことになります。保護者の書類手続きなどではなく、子ども本人がサドベリーのミーティングで「自分がサドベリースクールに入学したい」としっかり言えることが必要となります。

     ミーティングに参加している生徒の子達も「その子本人が本気でサドベリースクールに入学したいと思っているかどうか」を判断して賛成しています。

     

     この議題を経て、入学がミーティングで賛成されると、これで「サドベリースクールへの正式な入学」が決定されます。

     保護者の方は、いっさい関わることがありません。

     

     保護者の方は、子ども本人がサドベリースクールに通う選択をしたことを尊重していただいて、スクールルール上2週間以内に入学の保護者向け手続きをしていただくのみ、です。

     

     最初から最後まで、「サドベリースクールで学ぶのは子ども本人」であることがシステム上も徹底的に貫かれているのでした。

     

     

     これからも、自分でサドベリースクールで学んでいくことを選んだ子ども達が増えていくことを願っています。




     

    ー西宮サドベリースクールー
    Facebook: https://www.facebook.com/nishinomiya.sud
    Twitter: https://twitter.com/nishinomiya_sud
    HP: http://www.nishinomiya-sud.com/


    Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
    『Recent Posts』

    『Categories』

    『calendar』
       1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728293031 
    << August 2018 >>


    『Profile』


    倉谷 明伸 (ぐら)

    兵庫県宝塚市生まれ・在住
    甲南大学 社会学科卒。卒論テーマは「子どもの友人ネットワーク研究」。

    大学卒業後、2年半の会社員を経て、自分の本当にやりたかった「子どもの面白い感性に触れられる仕事」として、サドベリースクールのスタッフを選択。

    アメリカ・ボストンのSudbury Valley Schoolを始めとして、関西圏の約20箇所のオルタナティブスクール、ホームスクーリングなどを視察する。

    西宮サドベリースクール創立時から15年間、生徒投票によりスタッフを続けさせてもらっています!
    recent comment





    『link』
    《スタッフブログ》
    スクールブログ
    のぶブログ
    うみブログ
    ぐらブログ
    《ホームページ、SNS》
    西宮サドベリースクールHP
    西宮サドベリーTwitter
    西宮サドベリーfacebook

    search this site.

    others

    PR