スタッフ選挙

  • 2019.02.12 Tuesday

  •  そろそろ西宮サドベリーは「スタッフ選挙」の時期がやって来ました。

     

     「スタッフ選挙」は、とてもサドベリーらしいシステムだと言えます。

     生徒の子達が、来年度のスタッフ候補の中から「この人にスタッフを任せたい」候補に投票をし、その投票結果によって来年度のスタッフが決定されます。

     

     これは本当に文字通り、生徒の投票によって全てが決定します。生徒の意見が「考慮される」とかではありません。

     生徒の子達の投票結果によって、完全にスタッフの陣容が決定されるのです。

     

     西宮サドベリーのスクール理念は「子どもを100%信頼する」です。

     このスタッフ選挙のシステムは、本当に子どもを100%信頼していないと実現できないシステムです。だからこそ、サドベリーをよく表しているシステムだと思うのです。

     

     

     一方で、サドベリーのいつものように本来に立ち戻ってみると、スタッフ選挙のことがより深く理解できます。

     

     まず一つ目に、学校の中で「生徒が先生を投票で決めることができる」「生徒が先生をクビにする権限を持っている」というと、すごくぶっ飛んだことのように思ってしまいますが、まずこれが違います。

     例えば、学習塾で「教え方が下手で、生徒に支持されていない先生」や「教え方はそこそこだけど、生徒の子達が授業を聞く気になれない先生」などは、クビになっても仕方がないと思えます。

     本当は、学習塾も学校も同じ「生徒の子達が学ぶ場所」であり、「生徒の子達がより良い環境で学ぶために、生徒の子達の意見によって先生が決められる」ということは、全くぶっ飛んだことではありません。

     

     二つ目は、「生徒がスタッフを決めれるなら、スタッフ選挙はただの人気投票になるのでは?」「生徒に対してうわべだけが良いスタッフ候補が当選するのでは?」ということがよく言われますが、これも間違いです。

     なぜなら、本当の意味で「生徒の投票によってスタッフが決定される」からです。

     生徒の子達はそれだけ大きな権限と責任を持っています。もし生徒の子達の投票が先の例のような間違った方向に行ってしまったら、そのままうわべだけのスタッフ候補が当選してしまい、来年度のスクール運営に大きな問題を作ってしまいます。最悪の場合は、生徒の子達の投票の間違いによってスクールが潰れてしまうこともあり得るのです。

     なので、生徒の子達は、もちろんそれぞれの候補の好き嫌いはあるものの、それに加えて、「今のスクールにどの候補の人がスタッフになるべきか?」「スタッフの持つスキルのバランスはどうか?」などのいろいろな要素を考えながら、投票してくれます。

     もちろん、たとえそれが小さい子達であっても。

     

     さらに知りたい方は、スタッフ選挙・スタッフプログラムのページをご覧ください。

     西宮サドベリーのよくできたシステムを見ていただけることと思います。

    → https://www.nishinomiya-sud.com/staff-bosyuu/

     

     

     スタッフ選挙によって、年に1回、子ども達が望む、より充実した学び環境に、スクールはアップデートされていきます。

     これが、西宮サドベリースクールが充実している秘訣です。

     

     

     

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    「子のためを思って」は不幸になる

  • 2019.02.05 Tuesday

  •  サドベリーに子どもが通っている保護者の方でも、「子どもは自由にやりたいことをやっているが、好きなことだけで狭くやっているのが心配」「小中学校で体験するような一般的な経験は、やっぱりしておいた方がいい」と言う人がいます。

     

     親が、子どものことを心配になるのは、気持ちとしては、よくよく分かります。

     また親御さんが小中学校を経験していると、メジャーな環境で育った者として、自分たちと違う生き方を見るとそれだけで心配になるのかもしれません。

     

     しかし。その心配を押し付けて、子どもの生き方を変えてしまったら、親も子も不幸になります。

     たとえそれが、「子のためを思って」の事であったとしても。

     

     

     サドベリーにまつわることはどれを取っても全て、本来のところに立ち戻って考えてみることで、とてもよく理解する事ができます。

     目先に惑わされるのではなく、思い込みに縛られるのではなく、本来に立ち戻る。

     

     今回の件も同じです。

     

     

     本来に立ち戻って考えてみるならば、親がどれだけ心配であろうが、サドベリーに通う子ども達は、自分で考えてベストな選択を選んでいるのです。

     この時点で、親がどれだけ心配であろうが、子どもは自分で、自分にいちばんベストな選択をできているのです。

     だから、何も心配はいりません。

     

     もし、親が自分の考えで、子どもの生き方をねじ変えようとしたら、子どもは自分がいちばんだと思う生き方ができずに不幸になります。

     そして押し付けられた生き方はいつまでもうまくいくはずもなく、どこかの時点で親の思い通りの生き方から外れてしまうでしょう。そうなると親も不幸です。

     

     

     当たり前ですが、親と子どもはとても近い関係ですが、それでも別人格の別の人間です。

     他人が自分の思うように動いてくれないように、子どもも親の思い通りに育つことは、あり得ません。

     

     結局、自分を生きる子ども本人が、自分で責任を持って考えて、自分にいちばんベストだと思う選択をしていくのが、間違いなく、いちばんベストなのです。

     

     

     最後に。

     やりたいことだけやっていると、世界が狭いように見えてしまうかもしれませんが、子どものやりたいことはどんどん変わっていき、広がっていき、自分に必要なだけの広さの世界は手に入れていきます。

     だから、こちらも心配はいらないのです。

     

     

     

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    サドベリーには何にもなくて、何でもある

  • 2019.01.30 Wednesday

  •  もともと小中学校に通っていた子達が、サドベリーに見学に来た時に、「サドベリーではやる事がなくて、暇だから面白くない」と言う事がたまにあります。

     これは、サドベリーを理解してなくて、ほんとにほんとに、もったいない。

     

     「何にもない」ことが、サドベリースクールのどれだけの魅力であることか?

     たぶん、小中学校に通っていた彼らは、大人の決めたいろいろな事を、暇になる隙間もなく、ずっとずっと長い間、やらされてきたのでしょう。だから、やる事を与えられなくなると、何をしていいか分からず、やって行けなくなる訳です。

     

     

     確かに、サドベリースクールには「何にもありません」。だからこそ、全ての学びについて、自分が希望する通り、理想のそのまま学んでいけるのです。

     だからサドベリーには「何でもある」と言えます。そしてこれが、サドベリーの大きな大きな、魅力であったりします。

     

     

     大人が学びを与える形では、大人が不必要、良くないと思った学びを選ぶことはできません。もしそれがその子にとってはとても重要な学びであっても、です。また、大人が用意した学び方が自分に合わなくても、自分の希望するやり方に合わせることはできません。

     一見すると、いろいろ用意されていて選択肢がたくさんあるように見えますが、それは実は、「大人から見た選択肢」であって、「子どもから見た選択肢」ではないのです。

     

     

     サドベリーの子ども達は、他人に選択肢を狭められることはなく、自分自身で、無限の選択肢の中から学びを選び、自分に合うように自由にカスタマイズして、好きなだけ時間をかけてやっていく事ができます。

     

     

     最初は、サドベリーに「何にもなくて」途方に暮れた子達でも、サドベリーの魅力をよく理解している子達は、その暇な時間を最大限に生かして、自分のやりたい学び、自分のやりたいペースを見つけていきます。

     また、学齢前の小さな子達や小中学校に行かずに育った子達にとっては、「何にもない」事が当たり前なので、サドベリーの本来で自然な学び環境にすぐ馴染んで、学校環境を生かしてどんどん学んでいってくれます。

     

     サドベリースクールの大きな魅力は、「何にもなくて」、「何でもある」ことなのです。

     

     

     

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    きょうだい(兄弟・姉妹)

  • 2019.01.22 Tuesday

  •  先日、スクールに兄弟で体験に来ていた子達に、生徒の子が言っていたひと言。

     「サドベリーでは、兄弟だからといって、弟に強制はできひんねんで」。

     

     「暇だから先に帰るわーー」という弟に、お兄ちゃんが「それは駄目」と強く言うやり取りでした。

     もちろんこのやり取りには、家とスクールの行き帰りや家族との取り決めがあったのかもしれませんが、兄弟といってもサドベリーの中では、それぞれ個人として尊重される、という意味では、とても的を得た指摘だと思って見ていました。

     

     西宮サドベリーには、学費に「兄弟割引」がありません。

     それは、スクールでは兄弟であってもそれぞれの個人が全く独立していて、それぞれの子達が対等な尊重されるからです。

     

     入学時には、兄がスクールに入ろうが入るまいが、弟は自分が本当にサドベリーに入ろうと思うか? 「自分の意思で学校を選択する」ことがサドベリーではとても大切なのです。

     「兄弟で入ると安くなるから」はこれを邪魔する可能性があるので、西宮サドベリーでは採用されていません。

     

     その代わり、兄弟で入学すると家計にも大きな影響があるので、経済的な理由により学費の全額納入が難しい家庭には、スクール独自の奨学金が用意されています。

     

     現在スクールにも、兄弟・姉妹が在籍していますが、スクールに入ってからも「スクールの中には兄弟関係は持ち込まなくていい」「兄弟だからといって特別に気を使う必要もない」ことを、何度も伝えています。

     兄弟であっても、それぞれが独立した人格で、それぞれが尊重されるべきなのです。

     

     

     そもそも、本来を考えれば、スクールに限ったことではなく、社会の中でも家族の中でも、兄と弟、年上と年下であるからといって、それによる立ち位置や力関係の差があるのはおかしくて、それぞれが独立した人格で、それぞれが尊重されるべきなのです。

     

     現在の日本の社会を見てみると、悪い意味で、年齢、学歴、性別、学年などによって、余計な立ち位置や力関係の差が存在しています。

     

     

     子どもも大人も性別も関係なく、全く対等に尊重されるサドベリースクールで育った子達は、もっともっと自然な本来の形で、社会の中で人間関係を作り上げていくことができると、確信しています。

     

     

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    学校は誰のための場所?

  • 2019.01.15 Tuesday

  •  スクールに見学に来てくれた子達への説明の中で、必ずしている内容があります。

     それは、「学校は誰もための場所だと思う?」ということ。

     

     サドベリーは「学校は子ども達が学ぶための場所」だという本来のあり方に立ち戻った学校で、全てにおいて本当の意味で「子ども達がより充実して学べるように」を考えて、システム全体が作られている。

     サドベリーは「大人のための場所」にはなっていないよ、ということです。

     

     学校の中で、どこも「大人のための場所」として学校づくりをしているつもりのところはないと思います。

     けれども、果たして本当にそうでしょうか?

     

     例えば、大人が良かれと思って、「子どもにはこの知識が必要」「子どもはこう成長していくべき」と学校のシステムを作っています。

     けれども、これが本当に子ども達のためになっているのでしょうか?

     

     僕は個人的には、大人は神様ではないのだから、「その子に本当な意味で何が必要か?」なんて、分かるはずはないと思っています。

     その子の持っている能力や性格、将来に目指すものによって、必要なものは千差万別でしょうし、時代によっても必要とされるスキルはどんどん変わっていきます。

     

     「子ども達がより充実して学べるように」を考えると、結局は、子ども本人が自分と向き合いながら、自分に必要なものを手に入れていく方法が、いちばんだと思うのです。

     

     

     また別の例を見てみても、小中学校の先生を子ども達が選ぶことは出来ません。

     これも、当たり前だ、と思われるかもしれませんが、学校が本気で「子ども達がより充実して学べるように」と考えるならば、少なくとも当たり前、で済ませるものではないと思っています。

     

     例えば、学習塾を見てみると、経営的に「子ども達がより充実して学べるように」を追求しているので、教えるのが上手くない、分かりにくい講師、子ども達が聞く気になれない授業の講師などは、クビになっていきます。

     学ぶ主体である子ども達に合わせて、サポートを提供する側が変わっていく、というのは、「子ども達がより充実して学べるように」は絶対に必要なものだと重いのです。

     

     

     サドベリースクールには、子どもたちを縛るカリキュラムは一切、存在しません。子ども達がそれぞれで、自分に必要なものを必要な時に、必要なだけ、学んでいけるシステムとなっています。

     また、毎年、子ども達が、学び環境をサポートしてくれるスタッフを責任を持って選挙で決めていきます。

     

     サドベリーは「学校は子ども達が学ぶための場所」だという本来のあり方に立ち戻った学校なのです。

     

     

     

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    倉谷 明伸 (ぐら)

    兵庫県宝塚市生まれ・在住
    甲南大学 社会学科卒。卒論テーマは「子どもの友人ネットワーク研究」。

    大学卒業後、2年半の会社員を経て、自分の本当にやりたかった「子どもの面白い感性に触れられる仕事」として、サドベリースクールのスタッフを選択。

    アメリカ・ボストンのSudbury Valley Schoolを始めとして、関西圏の約20箇所のオルタナティブスクール、ホームスクーリングなどを視察する。

    西宮サドベリースクール創立時から15年間、生徒投票によりスタッフを続けさせてもらっています!
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